国家資格1級塗装技能士。
江東区で三代続く塗装職人の家に生まれ、地域に根ざした外壁塗装・屋根塗装を行っています。
「遮熱外壁専門店」として、確かな技術と誠実な施工を大切に。
おかげさまで江東区で口コミ評価No.1をいただいております。
これからも“安心して任せられる塗装店”として、現場の声をお届けしてまいります。
こんにちは、1級塗装技能士の山本です。
今日は、屋根塗装の要となる「下塗り」作業についてレポートします。
屋根塗装は、「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが基本。その中でも、下塗りが最も重要な工程なんです。
なぜ下塗りが重要なのか

「下塗りなんて見えなくなるんだから、適当でいいんじゃない?」
そう思われるかもしれませんが、それは大きな間違い。
下塗りは、塗装の土台。ここがしっかりしていないと、どんなに高級な塗料を使っても、すぐに剥がれてしまいます。
下塗りの役割
- 密着性の向上:屋根材と上塗り塗料をしっかり接着
- 吸い込み防止:劣化した屋根材への塗料の過剰吸収を防ぐ
- 塗膜の強化:下地を補強して、塗膜全体の耐久性を高める
- 仕上がりの均一性:下地の色ムラを消して、美しい仕上がりに
下塗りは「見えない部分」ですが、実は塗装の成否を左右する最重要工程なんです。
今回の屋根の状態

今回塗装したのは、スレート屋根(コロニアル)。
築年数が経過して、表面の塗装が劣化。色褪せやチョーキング(白い粉が出る現象)が見られました。
高圧洗浄とケレン作業を終えて、いよいよ下塗りに入ります。
画像を見ると、左側が劣化した元の屋根、右側が下塗り完了後の真っ白な状態。この対比が、下塗りの効果を物語っています。
屋根下塗りの流れ
①下塗り塗料の選定
屋根の下塗りには、専用のプライマー(下塗り塗料)を使用します。
今回使用したのは、シーラー系の下塗り塗料。スレート屋根の吸い込みを防ぎ、上塗り塗料との密着性を高めます。
下塗り塗料の種類:
- シーラー:吸い込みを止める(浸透性)
- プライマー:密着性を高める
- フィラー:凹凸を埋めて平滑にする
- サーフェーサー:表面を整える
屋根材の種類や劣化状態に応じて、最適な下塗り塗料を選びます。スレート屋根は吸い込みやすいので、シーラー系が効果的です。
②塗料の撹拌
缶を開けたら、まずは塗料をしっかり撹拌。
塗料は時間が経つと、成分が沈殿してしまいます。電動撹拌機で、缶の底からしっかり混ぜ合わせます。
③下塗り作業開始

いよいよ、下塗り開始。
屋根の形状に合わせて、ローラーと刷毛を使い分けながら、丁寧に塗り広げます。
下塗りで気をつけているポイント:
- 塗り残しゼロ:屋根の端、棟板金の際、谷部分まで徹底的に
- 適切な塗布量:薄すぎると密着不良、厚すぎると乾燥不良
- 吸い込みチェック:劣化が激しい部分は、2度塗りすることも
- 均一な塗膜:ムラなく塗り広げて、上塗りの下地を整える
④スレートの隙間も丁寧に
スレート屋根は、1枚1枚の板が重なり合っています。
その隙間や段差も、ローラーと刷毛を使って、しっかり塗り込みます。
特に重要なのが、タスペーサー部分。
タスペーサー(縁切り部材)を設置した部分は、塗料で塞がないよう注意しながら塗装。雨水の通り道を確保します。
⑤棟板金や谷部分も忘れずに
屋根の下塗りは、スレート面だけではありません。
- 棟板金(屋根の頂部の金属部分)
- 谷部分(屋根と屋根の接合部)
- 雨押え(壁と屋根の取り合い部分)
これらの部分も、刷毛を使って丁寧に塗装。特に棟板金は、金属用の錆止めプライマーを使うこともあります。
⑥乾燥時間の確保
下塗りが終わったら、しっかり乾燥させます。
塗料メーカーが指定する乾燥時間を必ず守ります。天候や気温によって乾燥時間は変わるので、状況を見ながら判断。
乾燥が不十分だと:
- 中塗りとの密着不良
- 塗膜の剥がれ
- 艶ムラや色ムラ
せっかく丁寧に塗っても、乾燥を急ぐと台無しになってしまいます。
下塗りの仕上がりを確認

画像を見ると、下塗りが完了した部分は、真っ白に。
元の劣化した屋根(グレー)と、下塗り後の白い屋根の対比が鮮やか。この白い下塗りが、上塗り塗料の発色を良くし、美しい仕上がりにつながります。
屋根全体に均一に塗れていて、塗り残しもありません。棟部分や谷部分も、しっかり塗装できています。
下塗りで手を抜かない理由
「下塗りは見えないから、適当でいいだろう」
そう考える業者もいるかもしれません。でも、私たちは違います。
下塗りこそが、塗装の命。
どんなに高級な上塗り塗料を使っても、下塗りが不十分なら、数年で剥がれてしまいます。
逆に、下塗りをしっかり行えば、上塗り塗料が本来の性能を発揮し、10年、15年と長持ちします。
だから、私たちは下塗りに最も時間をかけ、最も丁寧に作業します。
3回塗りの徹底
屋根塗装は、「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが基本。
残念ながら、一部の業者は「2回塗り」で済ませてしまうこともあります。でも、それでは塗料メーカーが保証する耐久性を発揮できません。
私たちは、必ず3回塗りを徹底。それが、20年の経験で培ったプロの仕事です。
完成後のお客様の反応
下塗りが完了して、お客様に写真でご確認いただきました。
「わぁ、真っ白になってる!元の屋根と全然違いますね」
お客様も、下塗りの重要性を実感してくださいました。
「見えなくなる部分でも、こんなに丁寧に塗ってくれるんですね。安心してお任せできます」
そんなお言葉をいただき、私たちも嬉しくなりました。
屋根塗装もお任せください
「屋根の色褪せが気になる」
「前回の塗装業者、本当に下塗りしてくれたか不安…」
「屋根塗装って、何回塗るのが正解?」
「下塗りの重要性を知りたい」
そんなご相談があれば、ぜひお気軽にどうぞ。
1級塗装技能士の私、山本が直接お伺いして、屋根の状態を確認。適切な下塗り塗料と施工方法をご提案します。
お見積もりは無料。ドローンでの点検も無料で行っています。
江東区を中心に、東京・埼玉エリアで対応していますので、お気軽にご相談ください。
それでは、また次回!
遮熱外壁専門店 1級塗装技能士 山本