こんにちは。遮熱外壁専門店の山本です。
今日は、鉄骨の下塗り作業について少しお話ししようと思います。
写真の現場は、住宅の門扉と支柱部分。
普段はあまり意識されませんが、実はこうした鉄部こそ「塗装の腕」が出る部分なんです。
下塗りは、塗装の土台づくり
塗装の工程は、いきなり色を塗るわけではありません。
まずは下塗りと呼ばれる工程で、金属の表面にしっかりとした密着層をつくります。
この下塗りが甘いと、どんなに高級な塗料を使ってもすぐに剥がれてしまいます。
逆に、下地をきちんと整えておくと、十年後の状態がまるで違うんです。
現場ではまず、サビや古い塗膜を丁寧にケレン(研磨)して落とし、
そのあと防錆効果のある専用の下塗り材を塗っていきます。
職人の手仕事が光る工程
鉄部は表面が滑らかで塗料が乗りにくいので、
ハケとローラーを使い分けながら、細かい部分までしっかり塗り込みます。
特に門扉のように細い格子が多い箇所は、
ひとつひとつの面を丁寧に塗る根気のいる作業です。
塗りムラを出さないように、日差しの角度や乾き具合を見ながら進めます。
仕上がった表面はほんのりツヤがあり、
次の中塗り・上塗りがしっかり密着できる状態になりました。
見えないところほど大事に
塗装というのは、完成したときには「きれいになったな」と見えるんですが、
本当に大事なのはその下にある見えない工程です。
お客様からは「まだ白いけど、これで完成ですか?」とよく聞かれますが、
実はこの下塗りこそが、仕上がりを長持ちさせるための要です。
地味なようでいて、ここに時間をかけられるかどうかで、職人の意識が出るんですよね。
今日も現場からでした。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
これから、よろしくお願いします。
遮熱外壁専門店
一級塗装技能士 山本